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「じゃあ、熱海と伊豆、どっちが良い?」
もう旅行モードの社長は止まらない。
「社長、それはまた明日にしましょう。いちごさんと干菓子さんの就業時間が過ぎてます」
恵比寿さんが私とりゅうりゅうを気に掛けてくれた。
「あ、本当だ。ごめんね、引き留めて。どうしても話したかったから、急いで帰ってきたんだけどさ」
社長!
そんなに旅行楽しみなんですね!
私、もう、熱海でも伊豆でも、何なら北極でもどこでも良いです!
「私はどちらでも良いので、社長と恵比寿さんで決めていただいて大丈夫です」
私はただ、お2人と1泊できれば何でも良いの。
「僕も、社長の行きたい場所で良いです」
照れながら、りゅうりゅうも社長にお任せ。
「うーん。分かったよ。じゃあ、明日、また詳しく話し合いしようね。工と考えておくから」
「はい。そうしてください。では、お先に失礼します」
「お先に失礼しまーす」
「お疲れ様。また明日ね」
「お疲れ様でした」
私とりゅうりゅうは、社長と恵比寿さんに見送られて会社を出ると、一目散にエレベーターに駆け寄った。
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