25人が本棚に入れています
本棚に追加
ジークは不機嫌とも取れる表情でベッドから床に降り立った。
すると階下でとたとたと家の中を走る音がした。次いで玄関のドアがガチャリと鳴り、男と会話する少女の声が聞こえてくる。
ドアが再び閉まるとまた足音がとたとたと立てられ、今度は階段を上ってきた。
ジークのいる部屋の前で足音が止むと、次はノックの音が鳴った。
「ジーク、起きてるー!?何か今保安部の人が来て、町長さんが呼んでるって。 急いで行ってほしいって」
最初のコメントを投稿しよう!