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こんなときに思い出したのは飯能が僕にあだ名をつけた時のことだ。
ーー
「ふぅん、千賀先輩って店長にあだ名で呼ばれてるんですね」
「繊細だから繊細くんなんだと。......笑えよ」
「私もあだ名で呼びたいから新しいあだ名を考えます! んーっと、先輩にぴったりなあだ名は、せんさい先輩!」
そのままじゃないか。と僕は不快になった。
「馬鹿にしてるのか」
「違いますぅ。千賀 哉耶先輩だから、略して千哉先輩!」
飯能は僕を馬鹿にしたのかしなかったのかよくわからない。
「千哉先輩が繊細に見えるのは、他人のことを気にしてよく見過ぎているからすよね」
ーー
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