見つめる瞳

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「ありがとうございます。駅つきましたよ」 …え、もう?…どうしよう。 「そ、その、家まで送ってもらえないでしょうか?」 「え、はい」 いいんだ!? 電車も乗ってくれるんだ! 「柊さん」 「はい?」 「私、のこと、じっと見てましたよね?」 「すみません、うっかり」 「どうして見てたんですか?」 「え?かわいいから」 「…じ、実は私も見ていました」 「え!?」 驚かせてしまった。 「あの、その、柊さんが私を見る目が、猛禽類や爬虫類を想像できるような…素敵な目をしていて…」 「それは、褒めてます?」 「褒めてます!そんな目は私、見たことないし、見つめられたことなくて、その、びっくりして、その、夢かなって」 「えっと、それって俺のこと気に入ってくれたってことですか?」 「は、はい!好きです」 「え、…まじ?やば…嬉しい」 「え?」 顔を手で覆ってしまった。 「あの、ここの駅で降ります」 「あ、はい」 そのまま家に行くのはちよっと緊張しちゃうから、公園まで来た。道中、柊さんは特になにも話さなかった。
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