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「座りませんか?」
「…家はもう近いんですか?」
「お話ししたいこと、あります」
「はい」
ベンチへ誘導した。座ってもらい、深呼吸する。
「…付き合ってもらえますか?」
「え、いや、え?さっき好きって言ったからそうかと思ってたんですが…俺の勘違い?」
「え?」
「いや、付き合いたいです!俺も好きです」
え、え、えー!?
そんなこと言ってくれるなんて!夢?いや、本当?ほっぺをつねる。痛っ
「大丈夫?」
「う、嬉しい…」
泣いちゃった…
「ハンカチとかあればよかったんですが、ティッシュしかない。これ」
「…ありがとうございます。あの、私のこと本当に女に見えます?」
「見えますよ」
「なら、…抱けますか?」
「は?…え!な、なに言って…」
「やっぱり男っぽいのは…」
「いや、そんな初日に、そんな話!俺の心の準備とか、いろいろ準備とかしてないですよ!」
「準備?」
「俺はしばらく、女としてないんで、うまくできるか自信はないです。でも、…えりさんとしたいです」
「…あ、明日は?」
「…そ、そうですね…夕方なら」
「うちに来てほしいです…柊さん」
「名前で呼んでもいい?えりって」
「は、はい。亮介…さん?」
「いや、呼び捨てでいいよ?それに敬語いらないよ?」
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