さおりの出会い

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さおりの出会い

沖縄の三流大学に入学した、私、白河(しらかわ)さおりは入学して間もない。 次の授業は単位のために取ってるどうでもいいような講義。私と友達は、その講義のある教室に行く。そこは、2人掛けの椅子の並んだ教室だった。私の仲良しグループは3人だったため、じゃんけんをして、負けた私はしょうがなく1人で座り、友達2人は前に座った。ここは床が階段みたくなってて前との距離があってなんだか話しにくい。もー、話したいけど、遠いんだよね〜 ぼーっとしていたら、アロハシャツを着た、ピアスや指輪などのアクセサリーをチャラチャラつけた男の人が隣に勝手に座った。 なんかやだな。 「ヨロシク~」 と、片手を挙げ、片言を話してきた。なにこの人…変人?それか外国の人? 「準也(じゅんや)だよ」 「…はぁ」 いきなり自己紹介? 「あのね、俺ね、カメラマンやってるんだ」 「…それで?」 「アナタ、かわいいから俺のモデルになってほしい」 …は?わけがわからない。 「怪しい」 「…なんで?」 なんでって…いやいや、怪しすぎだから。講義が始まったので隣のヤツは話すのを止めた。こいつ意外と真面目なのか? そんなわけで、講義終了後は話もしないでさっさと教室から立ち去った。 家に帰ってから、姉のみおに今日あったことを話した。 「あ~私もモデルしたことある」 「はぁ?みおが?」 「さおりもやればいいじゃん?モデルのスカウトでしょ?」 「…へー誰でもいいわけか」 みおでもやれるんだし。誰でもやれるということ。みおなんて、中の下くらいじゃん。
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