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見つめる瞳
以原教授宅に、来客があった。ダブルブッキング…!?なら、私が帰ろう。そう思って、家を出たところ、教授の旦那様とお客様が話を外でしていた。
お客様と目が合うと、その目が…私をじっと見ている。それは、猛禽類や爬虫類…それらを想像させられる目で、まさに獲物を狙ってるかのような…
いやいや!そんなわけない!私をそんな目で見る人なんていない。
「…あの、付き合ってる人いますか?」
え!?私に言ってる?目が合ったままだ…
こんなに、見つめられるなんて…はじめて。素敵な、目をしてる。言葉が出ないまま、教授らは話を続けられて…
「はい。かわいいなと思って。付き合いたいと思いました」
え…えぇ!?
そんなの、ありえない!
え、でもさっきの目は本当?わからない!
頭がぐちゃぐちゃになって、その場から走って逃げてしまった。夢と現実がわからなくなってるのかもしれない!
なにも考えられず、ダッシュで走っていた、ら…
「すみません!」
声をかけられて振り返ると…さっきの人!
「駅の方向逆です」
は…ここどこだ?
立ち止まって見渡してみた。
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