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「俺たちが世界にとって異物だろうが、異端だろうが関係ねぇ……! 俺たちは生きてる。生きてるんだ……ッ! 来い、てめぇら……まだ終わりじゃねぇだろう!!」
男の叫びに、黒き影の数少ない生き残りたちが呼応して陣形を組む。
そうだ、まだ終わってなどいない。どれだけこちらの数が減らされても、天上に居座る支配者さえ始末すれば形勢は逆転する。白き影たちは所詮支配者の傀儡に過ぎない。自らの意志など持ちえぬ人形など、従うべき主を失えばその存在意義を失って自滅するだけだ。
だからまだだ。まだ勝機は残されている――――そう信じて雄叫びを上げる黒き影たちに、絶望は容赦なく襲い掛かる。
「……!!」
塔に、極光の柱が直撃した。巨大な塔はその中心付近から真っ二つにへし折られ、崩れた上層が荒れ狂う大海に呑み込まれて消失していく。
黒き影たちが壁となって守り続けていた拠点であり、帰るべき家でもあった塔が……呆気なく洪水の中へと沈んでいくのだ。
「おお……うおおおおおおおっ!」
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