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私は続いて科学者へとなった。
山奥の別荘を購入し機材を揃え実験を開始する。
試行錯誤の繰り返し。なかなか上手くいかない中あるものができた。
その時私は将来宇宙でも生活できるようにこの宇宙に数多と存在する正体不明の物質、ダークマターやダークエネルギーを酸素に変換して大気を作成する発明品を作ろうとしていたのだが、その試行錯誤中、失敗作と思われた私の百二十三号機が誤作動を起こし私はそれに気づかぬまま実験を続けていた。
実験中、あまりに熱中していたために気づかなかったがふと気づくと私の体は宙へと浮いていた。
こうして私の発明品、無重力体験装置『飛行ルンです』が完成した。
私は世の中にこれを広め、ノーベル化学賞を獲得した。
これからの時代、地球以外の、月や火星に居住するようことが求められるので対応力をつけれるということだった。
しかし、初期型はそれなりの物質を使っているため家庭には好まれず、私は二代目を作成した。二代目は軽量化と生産性にこだわり、いらない部分を削ぎ落とした。しかしそれでも普及、とまではいかず、三代目を作り上げた。三代目は世の中で有り余っているモノ、環境に危害を加えるものを固形化し新たな素材を使ったものになった。
すると今度は軽量化、生産性の向上、新素材によるいわゆるSDGsの精神により、値段は比較的抑えられ、ついに世の中に普及した。
それまで私は十年の時を費やした。
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