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「おまえだって人間が首に巻いてるような、ひょろ長い風体のくせにぃ!」
「どこからきたの?」
「おい無視すんな!?」
「外から入れそうな所なんて見当たらないんだけど」
あたしがそうして見つめていると、小さな毛玉さんは胸を張った。
「侵入ルートは──教えない!」
「声高に言うこと!?」
「これ美味いな」
言ったからいいだろとばかりに、堂々とあたしのえさ食べ始めた。遠慮がないなこのハムスター。
でもまあいいや。飼い主さんがいないあいだ、とっても暇だから遊び相手ができたと思うと嬉しい。
「ねえねえ! 遊ぼうよ!」
「いやだ」
「即答!?」
あたしのえさをかっぱらっといて、それはないんじゃない!?
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