31人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は異性愛者だけど!?
バフンと前の世界ではは味わったことがないほどのフワフワのベッドへ倒れ込む
自室では演技をしなくていいと言われたからだ。
(復讐?に付き合うことになったけど、俺元の世界の帰れんのかな)と一人っきりとなった今そう考えてしまう
前の世界、地球には家族も友人もいた。残念なことに恋人はいなかったが。
中流階級の家に生まれたが、両親は介護職でありまぁまぁ上の立場の人間だったこともあり忙しく、帰ってくることが珍しい。家が職場から遠いためホテルに泊まることが多いのだ
寂しくはあったが、必要なものは揃えてもらっていたし、幼い頃珍しい休日などは出かけたりなどそれなりに思い出もある
ただ、残念に思うのは今ハマっている漫画の結末をしれないことだろう…1話から応援nしていたのだがやがて人気になりアニメ化も決まったのだ。応援していた身としては嬉しく楽しみにしていたのだが…
少々息苦しくなり、仰向けへ体制を変える
(まぁ、しょうがないよな。けど、地球では俺のことはどうなってんのかな?突如行方不明になったのだから心配はされてるよな)
復讐を終えるまで帰させてくれないだろうし、三週間後くらいか…?
作戦が決行されるのは三週間後らしい。それまで作法を身につけなくてはいけないのでブラックだろう。
(カツラも、コンタクトも用意できたと言うし、1日で用意できるってすごいよな…)
食事作法の後、採寸もされ二週間後にはできると言う
食後の後測ったから大きめと言い訳するためだとか。
(通用すんのか?)と思ったが、そこは公爵家の権力で…と言うことらしい
身分社会怖ぇわ。
コンコンと木製の扉を叩いたような音がする
ノックすると音は木なのに、金属でできているらしい。紛らわしいドアがノックされた
「はーい?」
「失礼します。旦那様と奥様がお呼びです。客室まで来るようにと。」とフィリーネさん付きだったらしい侍女がやってきた。
「…?わかった。ドレスに着替えてカツラ被ってから行くよ。」
「いえ、そのままでもいいとのことです。とにかくお急ぎください。」と急かされた
(なんだ?)
案内されたのは屋敷でも、一番豪華な客室だった。身分が高い人ようらしいのだが…
(公爵家より身分が高い人が来たのか?けど、同格の家の場合もここって…いや、そもそも俺の姿見られたら……)などと考えているうちに侍女さんはノックを、そして入ってしまう
「お入りください。」と侍女さんが扉を開いてしまったので入るしかなく…
「え、あ、はい。」と急いで入ると、目に入ったのはロイヤル〜な雰囲気の男性だ
一応、俺は170cmあるのだが、目の前の男性は優に180cmを超えているだろう
少し長めの銀髪に、淡い青と紫があるグラデーション?ってやつの瞳で、身長が高いから手足もスラリとして、いかにも王子様ってな感じの服を着ている
(軍隊?っぽい服にマントまで付けてる!)
「君が…?」という声すらイケボだ。
(あぁ、これ乙女ゲームの世界?俺、悪役令嬢?の身代わりとか…?目の前の人は攻略対象とか?ww)
妹がよくやっている乙女ゲームでは、イケメンは攻略対象でスペックも高く、人気な声優さんが担当しているのでとんでもないほどイケボらしい。
若干現実逃避をしていると、
「君が好きだ。私と結婚して欲しい。」といきなり膝疲れた
「え、あ?俺、異性愛者なんですけど……」と即答した
今は女装していないため、性別を間違われることはないだろう。男の姿で告白されたのだ。
「それでも構わない。さぁ、結婚しよう」と男である俺も見惚れるような顔が近寄ってくる
(俺、異性愛者だぁ〜!?!?)
最初のコメントを投稿しよう!