燃ゆる、すべて

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燃ゆる、すべて

空は晴天、気持ちのいい午後。 とある公園の芝生の上を少年が走っていく。 「あはは!あかや!追い付けるかなぁ!」 「まって、ろくね兄ちゃん!わっ、!?」 兄弟らしいその二人は仲睦まじく芝生の上を走り回る。 と、弟が転けた。 あわてて兄は駆け寄る。 「あかや!?大丈夫!?」 「ひぐっ、痛いよぉ……!」 「大丈夫大丈夫、痛いのとんでけー、」 泣いている弟を慰める兄。 その少し遠くでは、心配そうな顔をした女性と何が感慨深そうな顔をする男性。 兄弟の両親だ。 そう、これは、そんな何の変哲もない普通の平和な家族_____それが壊れる物語。
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