〇〇になりたい

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〇〇になりたい

「学校に遅刻しそうだ...」 ふと置いてある本を開いた [〇〇になりたい] 誰かが言った 「鳥になりたい、鳥になれば空を飛んで学校に行ける」 誰かが訪ねた 「鳥には学校があるのか?」 誰かが考えた 「学校がなければ暇だろうな...」 誰かが言った 「そしたら、学校になりたい、人がいっぱい来るし、楽しくなるだろう」 誰かが訪ねた 「でも、休みの日は暇だろうな...」 誰かが言った 「そしたら、マグロになりたい」 誰かが訪ねた 「でも、マグロは泳ぎ続けるよ..」 誰かが言った 「それじゃあ、逆に苦しいだろう」 誰かが訪ねた 「何故、何かになりたいのだろう?」 誰かが答えた 「出来ない事があるからじゃないのか?」 誰かが考えた 「空を飛べて、泳げて、暇でも、忙しくもない生き物なんているのかな?」 誰かが言った 「りんごになりたい、美味しく食べてもらえたら本望じゃない?」 誰かが訪ねた 「でも、食べられたら死んじゃうんじゃない?」 誰かが続いた 「うん、それに痛いと思うよ?」... 本はここで終わっていた 自分は思った 「何かになると言う事は思ってたよりも大変なんだな...」 「やっぱり人が一番だな」と... キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン~~~~~~~ 「やっぱり... 鳥になりたい....」
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