演人と5メーカー

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2 5メーカー  その日の放課後、僕と勇人は早速演劇部に入部届を出しに行った。 「なんでも、演劇部には伝説の演人がいるらしいぜ。!」  勇人は情報通で、色々な情報を持っていて、信頼できる相手ならある程度の情報を教えてくれる。  僕の頭の中ではてなが渦巻く。  演人?エンジンとしか変換できない。  勇人は続ける。 「演技がすごく上手すぎて普段の学校生活も演技じゃないかと思うほどすごいらしいぜ。」  なるほど、なんとなく適当な僕らが場違いに思えてくる。  気づけば。美術準備室の前。僕らの学校は、演技にお金をかけていないため、空き部屋を部活で貸し出している。 「すいませ~ん入部のお願いに来たんですけど。」  勇人はこういうとこ気楽でいいよなあと思う  すると、戸がミシミシッという危なそうな音を立てて開いた。そして、中から人が顔をのぞかせる。  キラキラとダイヤのように輝く瞳を持つ女性だ。 「君たちが入部希望者ねぇ!じゃあちょっと扉から見て通路のとおり進んでってね。バイバ~イ」  勇人の倍以上の気楽さで女性が答える。そして、無責任にもトイレの方の廊下に進んでいった。  
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