神殿突撃

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「商品の素材に、神殿で使用されている絹を使いたいと、考えています」 イリスは単刀直入に言った。 押しが重要、ぶれない決意表明だ。 「ですので、シオン様の許可をいただきたく、お願いに参った次第でございます」 丁寧な言い方で、イリスはシオンをにらみつけた。 目力も重要なのだ。 「それはできません。絹は神殿の儀式に使う神聖なものですから」 シオンは淡々と言うと、イリスはニヤッと笑った。 「そーですか。魔族には神聖な物は売れないって言うのですか。 魔族は穢れているからですか。 それって偏見ですよ」 シオンは前のめりに迫ってくる、イリスの勢いを制するように手をあげて 「魔族だから、許可を出さない、という訳ではありません。」 「じゃぁ、私がサキュバスだからですかぁ、オトコの精気が必要な私は・・・」 シオンは、細く長いゆびを組んで、まっすぐにイリスを見据えるように見つめた。 「それも違います。 そもそも、古代の神殿では、 サキュバスの力を必要としていた時代があるのです」 へ・・・・ そんなの知らんぞ・・
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