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突撃事件
考える前に行動する。
と、いう事で、次の日には神殿に向かったイリスだが、
ここはどこだろう・・似たような畑ばかりが、どこまでも続く。
イリスは、交差する小道の中央に立った。
農家らしき庭先で、果実を選別している女将さんを見つけた。
「すみません、神殿に行きたいのですが、道に迷ってしまって・・」
イリスは、ビジネスライクに聞いた。
サキュバスの魅力は、オンナ属性には無効だからだ。
「この先を行くと、神殿の畑がから、畑をぐるっと回って行きな。その先に神殿があるよ」
農家の女将さんが、イリスに道案内をしてくれたが、うさんくさげにずっと見ている。
その好奇心丸出しの、無遠慮な視線・・・・
イリスは慣れっこだった。
今日は黒で決めている。
黒レザーのスリットが深く入った、ミニスカート、
黒のシャツブラウスは、胸元がきわどく開いて、谷間を強調している。
黒のピンヒールは、柔らかい土にズブズブと埋まって、本当に歩きにくい。
ぐるっと回って・・・・
これは相当に回り道だ。
畑の中を、つっきった方が早いに決まっている。
畑は、背の高いすすきのような草が生い茂り、ホップに似た緑の実が鈴なりになっている。
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