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「イリス先生?何か?」
「やだよー、もう、先生じゃないんだからさ」
キャツ、キャツ・・
「かわいーなぁ、キアラちゃん、アラゴンに似ていないよね。似ているのは髪だけ?」
イリスは微笑んで、赤ん坊の頬を、爪を立てないようにそっとつついた。
「ふふ、でも、鳴き声は大きいので・・・そこは似たのかも」
アクアは幸せそうに、娘をゆすり上げた。
赤ん坊は、可愛らしいピンクの子猫の着ぐるみを着ている。
「前さ、アクアちゃん、ベビー、子供服やりたいって言っていたよね?」
「ええ、子どもの可愛らしいお洋服、絶対受けるでしょう」
イリスは同意のうなずきをしながら、
「私はマダム、熟女をターゲットにしようと思っているんだけどさ」
イリスは、赤ん坊の小さな手を、そっと握った。
「オンナってさ、いつでも綺麗なものを身につけたいと思うじゃん?
レースやリボンやキラキラは、年齢関係なく気持ちを上げるよね。
年とっても、その気持ちを大切にしたいよね」
イリスの言葉に、アクアはうなずいた。
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