イリスの専属契約・その後

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「ふーーーん、なるほどね。イリスがフェアリー的になるのもわかる」 アラゴンは腕組みをして、しきりにうなずいている。 「さて、さて、キアラちゃんは、どんな人と<つがい>になるのでしょうね」 アクアが、笑いながら言うと 「半端な奴は、俺が許さないからな。絶対にしめてやる!」 アラゴンはこぶしを握り、ファイティングポーズを取ってステップを踏みはじめた。 その威嚇の様子に、アクアは苦笑して、 「なんといっても、娘の気持ちが、一番大事ですよ」 そう言って、ウサギをしっかり握っている娘を、抱っこすると、窓から庭を見た。 庭の中央にある噴水のそばで、イリスと、迎えに来たシオンが立ち話をしている。 アクアは、二人に見せるようにウサギを振って、微笑んだ。 おわり 13
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