口唇で

1/1
前へ
/48ページ
次へ

口唇で

「さて、今日はこの気持ち良さを覚えるだ」 「あっ」 下野の帯を外すと小袖は開けて、すっかり膨張した陰茎が姿を現す。 壁に背を預け下野は何とか立位を保っている。 そんな下野の前に跪いて、小田は眼前に下野の陰茎を置くと"ふっ"と息を掛ける。 「ああっ」 息の感触だけでも声が出しまう。 「やはりオメはいい反応っぺ」 "ふーーー"っと今度は長めの息。 「ああああ!」 「んふふふふ」 「い、意地が悪いぞ」 「すまねすまね」 「あっ」 小田は下野の陰茎に口唇を当てたかと思えば、口腔内に亀頭を含ませた。 ちゅばっ、ちゅばっと音を立てて吸いよせながら舌でペロペロと舐め回す。 「うわはっ!!」 やはり息とは比べ物にならない快感、この衝撃の波は今までの人生でも味わった事が無い。 「こんなの初めてが?」 「っ⁉」 まるでこちらの心を見透かされたみたいで急に恥ずかしくなる。 「照れてる姿もかわいいだ」 「う、うるさい、うっ!」 またちゅばちゅばと音を立てて吸われ出すと何も言えなくなる。 ずるずると壁に預けていた背中が下がって来た、神経の全てを陰茎にもっていかれているのに、そこに快感の衝撃がリズムよく刻まれる。 頃合いとみた小田は口唇でしごきだす。 初めはゆっくりとジュッ、ジュッと。 次にその音はジュジュジュジュジュジュと速度を上げる。 ああ、いよいよか、ああ、果てそうだ。 「小田、お、俺、もう・・・もうっ!」 小田は陰茎から口を離さない。 「ああああっっっっ!!!」 ビクビクッと体を大きく震わせ、下野は大量の白濁液を小田の口腔内に放出。 ビクッ、ビクッと続けて余韻が放出を続けるが、小田は決して口を離さず全てを受け入れる。 全てを出し切った後、一瞬制止、そしてぽんっ!と音を立てて下野は陰茎を引き抜いた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加