体は

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体は

市中見回りを終えて下野たち4人は屯所に戻ってきた。 4人は総長と副長に市中見回りの報告を終えると、小田は下野の手を引いて、昨日のアノ事を営んだ家屋裏に連れ込んだ。 「な、なんだ⁉んっ⁉」 小田は下野の言葉を唇で塞ぐ。 「昨日は接吻はしなかったべからな」 「なっ⁉ふ、ふざけるな貴様!二度とごめんだと言って、んっ⁉」 また言葉は唇で塞ぐ。 「ごちゃごちゃ言ってねえで嫌なら逃げればいいべ」 「うっ・・・」 「おめはもう堕ちてしまったのさよ」 「お、俺が・・・」 小田は今度はゆっくりと唇を近づけた。 ゆっくりゆっくりと。 下野は躱さず防がず、小田の唇を受け入れた。 互いの唇の先と先が触れ、密着面積が少しずつ広がっても下野は受け入れ続ける。 完全に唇が重なると、今度は下野から少し口を開いた。 それは無言の承諾と確信した小田は舌を下野の口腔内に侵入させる。 侵入してきた舌を下野の舌は絡めとる様に迎え入れる。 下野の舌が小田の舌を舐めまわしているのか。 小田の舌が下野の舌を舐めまわしているのか。 どちらに表現しても適切なほど2人の舌は舐め合っている。 互いの口元から漏れた唾液で2人とも小袖はべちゃべちゃに浸される。 「ん⁉」 接吻に意識の全てを持っていかれているうちに、下野の陰茎は小田が逆手でしごいていた。 「んっんっ」 しごく緩急が上手くて思わず声が出る。 この上手さは男同士だからこそ出来る絶妙さ。 小田はしごくのはそのままに唇を離す。 とろっと垂れた唾液の糸は互いの唇をつないでいる。 もう下野は立っている事すら辛いほどに全身に力が入らない。 「さ、貫二郎」 「はあはあはあはあ・・・」 「昨日と同じようになりたいべ」 「はあはあはあはあはあ」 下野の答えは決まっているが、少しの意地がある。 ここで小田を受け入れてしまったら、自分は小田の下に就くのを認めてるも同然のような気がした。 「疲れたふりして答えないなら、今日はここまでだべ」 「ま・・・待て」 「そんな言葉は聞かないべ」 「た、頼む」 「だめだべ!もっともっと懇願するべよ!!」 「・・・・・・・く、くくっ」 「んじゃ、今日は終わりだ」 しごく手を止め、立ち去ろうとした小田の腕をぐっと掴む下野。 「お、お願いします」 「ふふふふ、嫌だべ」 「貴様!ここまで言わせておいて・・・」 「まあまあ、お楽しみはこれからだべよ」 小田は、蛇がカエルを見つけた時の様な舌なめずりをして下野の前に跪いた。
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