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「そういえば‥‥前に話したことあったかしら。」
何かを思い出した様に妻が口を開く。
「私ね、時々海月の夢を見るのよ。」
僕もだよ、と言おうとして言葉を飲み込んだ。
「‥‥どんな夢?」
「シュチュエーションはね、毎回違うんだけど。いつも同じ海月なのよ。海の中だったり、波打ち際に打ち上げられてたり‥‥凄く綺麗な海月なの。いつもその海月が一匹だけ。私とね、頭で会話するのよ。」
「どんな会話?」
「う〜ん。何だかね、私の悩みを聞いてくれたり、こうした方がいいわ、とか貴女なら大丈夫よ、みたいな。」
「随分と仲良しだな。何色なの?その海月さんは。」
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