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あの頃の僕はまだ大人になりきれず未熟だったのかもしれない。
彼女を幸せにしたい。
彼女の笑顔をいつまでも見ていたい。
一番大切な存在であったことは嘘偽りない真実だ。
周りの人間には気付かれることがない病を抱えていた彼女は、僕の前だけでは時折自分を見失なうことがある。
彼女の苦しみを、僕は誰よりも理解していたつもりだった。
診断書に記載されていた病名をネットで検索しては、自分が彼女にとって一番の理解者だと。
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