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「そんなの、、、別れるしかないじゃん。戻れないじゃん、、」
「そうだよ。だから別れて。もういいから」
それでも、彼女は諦めなくて。
「でも、でも」って、どうにかより戻そうとたくさん話してくれた。
その時に、これが本当の気持ちじゃなくて、「八つ当たりなんだ」って気づければよかった。
でも、あの時心に余裕がなさすぎて、その言葉さえウザく感じてしまった。
それから、この別れ話は口論へと発展した。
その時、僕が放った言葉のほとんどが彼女を傷つけただろう。
全部、自分のせいなのに。
彼女は何も悪くないのに、全部彼女のせいにして、八つ当たりをして。
挙句の果てには、
「もう一緒に居たくないから。出てって」
そう言ってしまった。
あの時、彼女の目に溢れる涙に僕は気づけなかった。
それから彼女は
「もういいよ。最低」
その言葉を残して、僕の前から消えた。
あの頃の僕は、本当に子供だった。
悔しさや焦りを、1番大事な人にぶつけて、1番大事な人を泣かせて。
その事に気づいたのは事が起きてからだった。
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