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サヨナラするって決めたから
「あー!風花、久しぶり〜」
「あ、久しぶり。夏帆」
今は、近くのファミレスで中学時代からの親友と、久しぶりに会っている。
正確には、私が彼女を呼んだ。
「どうしたの風花?急に呼び出して〜。珍しいね」
「うん。まあ」
彼女は、私な中では数少ない本音を言える人だ。
だから彼女は、彼とのことも知っている。
この思いを1人で抱え込むのが辛すぎて、全部彼女に話したことがあった。
「まあ、風花が呼び出すとときはいつも、元カレのことだもんね〜」
「そうだけど、、、」
今回は「そうだ」とはっきり言えなかった。
あの夢を見てから1週間、少し考えた。
どうしたら彼との思い出を、彼を忘れられるかって。
あの日から、ずっと叶わない願いをいないと思っている神様に願っている。
それが辛くて、思い出したくなくて、もう彼のことで泣きたくなくて、
もう、そうするには彼のことを"忘れる"しかないんじゃないか。
そういう考えに至った。
だから、忘れるにはどうしいいかを考えた結果、
新しい人と付き合ってみたらいいんじゃないか、そう思った。
新しい人と出会って、彼との思い出を忘れられるくらいの恋をしたい。
そしたら、思い出さなくなるかな、次はちゃんと素直になれるかな、
彼を、彼との思い出を忘れられるかな。
そんな思いや不安がこみ上げてきた。
でも、踏み出さなきゃ変われない。
そう思った。
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