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私の名前は有栖川月海。 学校では真面目な生徒会長を務めているが、プライベートでは可愛い物が大好物で部屋はコレクションでいっぱいだ。 「月海、それコピーしよっか?」 「え? あ、自分で…」 「良いから、座ってて? 私がやるから」 そう言って書類をコピーしに向かうのは、副会長の椎名 美南だ。 「月海さん、紅茶入れますね?」 「えっと、自分でやるから…」 「私が作りたいのです」 そう言って私を椅子に固定してしまったのは、書紀の桐生絢芽だ。 「月海さんは座っていればいいのですよ?」 「春翔くん、それ何作ってるの?」 「これですか? くす玉ですよ?」 「私も手伝っていい?」 「僕的には勿論嬉しい申し出なんですけど、二人が怖いですからね〜」 そう言って、コピーをしている美南と紅茶を淹れている絢芽を見つめる須藤春翔。 「うぅ… 私にも仕事をさせて」 「無理ですよ? 二人は月海さん愛してますからね」 「嬉しいけど、座ってるだけの会長なんてお飾りだよ?」 「ふふっ 月海さん、可愛いですね」 春翔はニッコリ微笑むと、月海の頭をポンポン撫でていると悍ましい視線を双方向から感じる。 「春翔! 月海にお触り禁止!」 「美南ちゃん、ヤキモチかい?」 「はぁー?! 誰があんた如きに!」 「月海さんの潤目にグラッときちゃうのはみんな一緒でしょう?」 「そ、そりゃ… こんな可愛いの見て抱きつかない人は居ないわ」 美南はそう告げるなり月海にギュッと抱きつくと、紅茶を淹れて戻ってきた絢芽が止めに入る。 「狡いですわ、美南さん! 私も月海さんにギュッてしたいです」 「もう、二人共離れて… 作業進まないでしょ?」 月海が二人にそう告げると、美南と絢芽はニッコリ微笑むとまたギュッと抱きつく。
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