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「バカ言ってないで着替えてきなさい」 「ふふっ 美南にまた惚れて貰えるように格好いい所みせないとな〜」 春翔はニッコリ微笑むと、男子更衣室に入っていくので美南も更衣室に入った。 「美南ちゃん、愛されてるね?」 「春翔は調子良いだけよ?」 「でも、好きなんでしょう?」 「…うぅ」 美南が参ったような表情をしていると、月海は頭をポンポン撫でてくる。 「美南ちゃん、可愛い」 「それは月海の方よ」 そんなやり取りをして体育館に移動していると、結月が夏向に話し掛けてるのが目に止まる。 「結月、何してるの?」 「ん? 夜空くんとお話だけど? 月海姉さんどうしたの?」 「ううん? 何してるのか気になっただけよ」 「ふぅん? もしかして、夜空くんと知り合い?」 「…えっと、図書委員さんだから」 「あーなるほどね」 結月は分かってはいたがそう頷くと、また夏向に話し掛けていた。 「月海、夜空くんと知り合いなのね?」 「美南ちゃん… だから、図書委員さんだからだよ?」 「ふふっ 何かあるみたいね?」 美南はこっそりそう告げるので、鋭いなっと月海は考えていた。 体育は男子はバスケで女子はバレーと言うことになった。 「月海、やろっか? まあ、危ないからボール軟いけどね」 「ふふっ 当たったら危ないからじゃないかな?」 「さて、やりましょうか」 月海達が六人ずつでバレーを開始している頃、隣のコートでは男子がバスケを開始していた。 「夜空くん、危ない!」 そう結月が叫んだと同時にバスケットボールが夏向の頭にヒットしてしまった。
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