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「美南は俺とラブラブする」 「もう、今真面目な話してるでしょーに!」 「月海ちゃんと夜空くんの話じゃん? 時間の問題だと思うよ」 「春翔、食べにくいってば」 「美南が妬かせたりする所為じゃない?」 「もう、バカね」 美南は何となく呆れていたが、春翔はニッコリ微笑む。 「美南ちゃん達、ラブラブだね」 「俺もラブラブしたいです」 「君は絢芽ちゃん狙いなんだっけ?」 「結月先輩、ちょっと言葉が…」 「フッ 狙ってるのは違いないでしょ?」 「昨日告白はしましたが、試用期間になりまして…」 「そうらしいね?」 「それに風邪引かせちゃったし、最低ですね」 「昨日帰りに雨降ったからか」 「そうなんです。 だから、風邪引いちゃったんだと思います」 「見舞い行けば良くない?」 「へ? でも、まだ付き合ってる訳では…」 「でも、何か行動した方が効果はあるかもしれないでしょ?」 「それもそうですけど…」 「家知らないの?」 「いえ? 昨日送ったので知ってますけど…」 「なら、行動あるのみ」 結月は愉しそうにそう告げるので、理もどうやら決断したようだ。 四人がそんな風に過ごしている頃、夏向はショートケーキを月海に食べさせようとしていた。 「夜空くん、何でしょうか?」 「食べさせようかなって?」 「な、何故そうなったの?!」 「俺作ったし、ご褒美的な?」 「え、えっと…」 「嫌なら、あげないよ? 俺が食べる」 「ま、待って! 食べる」 「フッ そう来ないとな」 夏向は愉しそうに笑うと、ショートケーキを月海に運ぶと戸惑いながらも食べていた。
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