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「可愛くまたクリーム付けてたら… 今度から食べちゃうからね?」 「…それより、お手伝いはいつからしますか?」 「なら、土曜日」 「へ?」 「買い出しとかも手伝ってくれる? 結月くんも一緒でいいから」 「あ、うん? 荷物持てないもんね? お任せください」 「ほら、誰も居ないか見るから… ちょっと待ってね」 「うん?」 夜空は部屋から出て何者も居ないことを確認すると、月海と距離を空けてから教室へと戻った。 「月海、何処行ってたの?」 「美南ちゃん? 春翔くんと食べれました?」 「は?」 「ふふっ ラブラブ出来たなら良かったです」 「変な気を使わなくていいのよ? 月海と一緒に食べたいんだからね?」 「うん、そうですね?」 「で? 夜空くんと一緒だったのよね?」 「何で?」 「一緒に戻ってきたし、そうかなって?」 「ふふっ 落ち着いたらちゃんと話すね?」 「もう、秘密は嫌いよ? 月海と一緒に居たいのは私も同じなんだからね」 「美南ちゃん、看板塗るのやりましょう?」 「もう、月海ったら? ちゃんと説明してよね?」 「わかってますから」 月海はそう言うのでとりあえずは納得したが、結月は夏向と作業をしているので美南はやはり首を傾げていた。 それから、夏祭りの準備が終わり月海達3人は生徒会活動をしてから帰ることになった。 「月海、また来週ね〜」 「美南ちゃんに春翔くんまたね〜」 月海は二人に見送られてマンションに入ると結月がニヤリと笑って出迎える。 「な、何?」 「ふふっ お手伝い愉しみだね」 「ほら、夕飯作るから手伝って」 月海はそんな風に誤魔化していたが、内心では楽しみな気持ちと緊張感でいっぱいなのだった…。
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