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昨日の約束から本日は、夜空夏向のお姉さんのお店のお手伝いをしにいく事になっている。 月海は、今朝もまだ眠りの世界へと入っていて隣では結月が寝顔観察をしてニッコリ微笑んでいる。 「月海姉さん、寝顔天使だな」 「んー 眩しい」 「ふふっ 可愛んだから」 「ん?! 結月、何で部屋に!」 「鍵開いてたよ?」 「まさか、また寝たの?!」 「良いじゃん? 姉弟なんだから」 「もう、ダメだよ?」 「何で?」 「プライバシーがあるのよ? 寝顔見られるのは侵害だよ?」 「ふぅん? 夜空くんになら見せる?」 「な、何でそうなってくるの?!」 「月海姉さんさ? 夜空くん気になってるでしょ?」 「結月は夜空くんに何か懐いてない?! 何で仲良くなってるの?」 「月海姉さん、準備しないと? 待ち合わせしてるでしょ? お弁当作るんじゃなかった?」 「あっ!」 「着替え手伝ってあげる」 「だ、ダメ!」 「なら、コーディネートしてあげる」 「それはお願いします」 「ふふっ お任せあれ」 結月はクローゼットを開いてコーディネートをしているので、月海は軽い朝食を作ることにした。 「フッ デートだってわかってないね、ありゃ」 結月は月海の部屋でそんな風に笑っていたが、それを知らない当の本人はイソイソと作っていた。 「月海姉さん、コーディネートしてあるからね?」 「うんっ ありがとう、結月」 「お礼ならチューでいいよ?」 「バカ言ってないで食べるよ?」 「仕方ないなぁー いただきまーす」 結月は諦めて朝食を食べ始めたが、一口食べてはニッコリ微笑む。
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