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「ふふっ 月海さん、怖いですか?」 「…春翔くん、不気味です」 「ですね? お化け屋敷ですから当然ですね」 「…春翔くんって、美南ちゃんが好きでしょ?」 「え?」 「違う?」 「どうしてそう思うんです?」 「うーん? 春翔くん、美南ちゃんには特に意地悪してますよね? それって好きだからかなって…」 「ふぅん? それだけですか?」 「私を使って美南ちゃんの反応見てますよね? それは間違いないかと思うのですが?」 月海が確信を突いたようにそう告げると、春翔はハァーっと溜息を吐いた。 「なぁーんだ、バレバレだった訳か」 「…春翔くん、素直が1番ですよ?」 「そうだね? あ、出口見えてきたね」 「ほら、美南ちゃんの所行ってきてください? 私はここで待ってますから」 「わかりましたよ? ちゃんと迎えに来ますからね」 「はい、待ってますね」 月海はニッコリ微笑むと、近くのベンチに座ったので春翔は美南探しに向かった。 「皆さん、恋の最中なんですね」 月海は1人ベンチでそう呟いていたが、気付けば陽が傾いて暗くなってきていた。 「美南ちゃん、美味しい?」 「美味しいけど、月海達探さなきゃなんだけど… 翔人くん、何?」 「ふふっ 捕まえてるだけだよ」 「だから、何でよ?」 美南が困ったようにそう告げると、翔人はニッコリ微笑むと唇に付いた生クリームを拭ってきた。 「美南ちゃんが好きなんだよ、俺」 「へ?」 「好きな子居ないなら考えてくれないかな?」 翔人がそんな風に告げると、美南は少々困っていたがこう告げた。
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