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そこから2年前の2003年。
高校卒業を迎える頃、特に夢や目標も無かった私に親戚の伝手からアメリカへ留学する話がきた。
今思えば有難いことに父親の援助にも恵まれ、私は卒業と同時にアメリカへ行く事を決めた。
留学がしたいという気持ちより、大学や就職の道も無かった自分にとりあえず未来を考えられる時間(道)が出来たという感覚だった。もちろん英語は全く話せないまま渡米した。
自分の将来の事なんて考えたとしてもちゃんと生きていけるのだろうかとか、ちゃんと人と話せていけるのだろうかというマイナス思考しかない私だったがアメリカという地で様々な世代、それも異なる人種の人々と接する事で自分でも驚くほど性格が変化していった。
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