『第一章』

5/12
前へ
/48ページ
次へ
 もちろん英語がまったく分からない当初はアメリカに住んでいるのにも関わらず、外国人が周りにいる事がとても怖かった。しかしその恐怖心も自分と同じく英語が喋れないESL(語学学校)の生徒達と過ごして行く内に徐々に無くなっていった。    英語がまだ話せないながらも会話する事が楽しくなってきた頃の出来事で、アメリカ人そして英語が全然話せないインドネシア人と自分の3人で会話した時に、何故かアメリカ人には全く通じず、自分とそのインドネシア人だけが片言の英語でスムーズにコミニュケーションがとれたのを今でもとても印象に残っている。  出来ない者同士で通じる不思議なパワーで当時の生徒達とは直ぐに友達になった。その様な日本で経験する事が出来ない当時の環境が自分の土台になっていると今でも思っている。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加