『第一章』

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 話は戻り、その町のcollegeに在籍していた私は相変わらず自分のやりたい事が分からなかった。なんとなく英語を勉強し、なんとなく過ごしている事に流石に焦りを感じ始めていた。     いつまでも親の援助に頼る事も出来ない、いつかは職に就かなくてはならない、自分はいったいこの先何をするのか?そんな事を毎日考えているある日、  ふと、映画を観ている自分がいた。  英語を多少喋れるようになったとはいえ私生活では英語に困る事は多々あり、字幕の無い映画も内容がよく分からないまま観終えるのはしょっちゅうだった。それでも何となく映画は観ていた。  その時観ていたのは『ロード・オブ・ドッグタウン』という映画だった。内容はスケートボードを乗りこなす若者達の青春映画で、自分にとっては特にお気に入りでも何でもない映画だったがタイミングがその時だった。  〝俳優になれば…、俳優になったら、人生を何回も味わう事が出来るかもしれない〟
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