『第一章』

7/12
前へ
/48ページ
次へ
 自分の人生をやり直したいとか、何か後悔する事があった訳ではない。ただ“人生”という言葉にはよく引っかかっていた。人生とは何なのか。いつ終わるかも分からない人生になぜ一生懸命になれるのか、生きるとは何なのか、一度しかない人生、要は“命”とは何か。  そんな事を思いながらも内容が良く分からない映画を何故かよく観ていた。  それが自分の中で繋がった気がした。  役者だ、俳優だ。そうすればきっと一度の人生から何百という人生に変えられるかもしれない、その瞬間、初めて自分の人生に夢というモノが出来た。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加