『第一章』

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 命あるもの、死ぬ時は死ぬ。人生はゲームみたいなモノだと思うようになった。それは決して死を軽視する事ではなく、死んでしまう時はあっけなく死ぬものだから人生をどう生きるかが大事という事。  それなのに何年も自分のやりたい事や進みたい道が見つからない。  その苦悩から解放される時が何故かそのタイミングで急にやってきたのだ。  俳優になるという道はどんな経路でどんな険しい道かも分からない私はきっと大変なのだろうと思うくらいだったが、“Life is Game”という言葉が自分の中にある限りもう進んでやろう、という気持ちがその瞬間から膨らみ始めた。    夢や希望という言葉とは無縁な人生からその言葉しか頭にない生活が始まった。
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