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明日 君が目覚めた時
私は 君の中にはもういない。
君の目の前にいるのは
君とこれから一緒に歩んでくれる 大切な人。
随分と馬鹿なことを考えたものだ。
君を連れていく一心で近づいたのに
運命は一瞬一瞬で変わるもので
君に近づけば近づくほど
生きてほしいと思うようになってしまった。
死ぬ必要がなくなった命を
持って行くことはできないし
私もきっと
君の中にいる必要はなくなった。
だから これが最後の面会なのだ。
君にとっても。私にとっても。
きっと
もう少し早く君と会うことができていたのなら
私は死神をしていなくて済んだのかもしれない。
そろそろ 私は消える。
最後に願わせてほしい。
君が 明日を迎えられるように
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