19、君のことが好きだ

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 エディは少し照れくさそうに目をそらしながら、小さな声で同じ言葉を口にした。 「……演技では、ないんだ」 「それ、は……どういう……」  さすがにここまで言われたら、マリアも想像せずにはいられない。  しかし、まさかそんなはずはという思いもある。  マリアは耳まで赤面しながら、それでもエディから目を背けず、彼の言葉の続きを聞いた。  エディはふたたびマリアと目を合わせて、頬を赤く染めながら、落ち着いた口調で言った。 「マリア」 「……はい」 「俺は……」  次の瞬間、あまりにも不釣り合いな声が響きわたった。 「あーいたいた! マリア!」  クリフの声だ。  しかし、彼はエディの姿を目にして驚き、急に小声になった。 「……と、エディ?」  どうやらエディの姿がカーテンに隠れてクリフの視界に映らなかったようだった。  彼は気まずそうに、マリアとエディに視線を向ける。  エディは少々怒りが表情に出ていて、クリフはしまったという顔で苦笑いした。
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