夢を叶える方法

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夢を叶える方法

気づいたら俺は、22歳の夏を迎えていた。 二十歳を超えた時点で俺は焦りを感じた。 俺は何も手に入れられないまま成人を迎えてしまった。この年齢でまだ魔法使いになれるのだろか。 もう俺は手遅れなのだろうか。 俺が今までやってきたことはすべて無駄だったのか。 俺は勝手に絶望し、今までの行動力が嘘のように俺は無気力な生活を送るようになった。 周りが本格的に就活を始めている中、俺は部屋のベットに寝転がりスマホをいじっていた。 すると、一件のメールが来た。 見覚えのないメールアドレスだったので気になり開くと、惰性で面接を受けた企業からの所謂お祈りメールだった。 俺は、それを見てショックを受ける自分に気が付いた。 そして、それに対して俺は無性に腹が立った。 俺は何をやっているんだろう。 なんでこんな風にベッドに横になり、何もせずに毎日ゴロゴロ過ごし、行きたくもなかった会社からのメールにショックを受けているんだろう。 俺は、 俺はちゃんと、もっとちゃんとなりたいものがあったはずじゃないのか。 俺はベッドから飛び起き、ネットで「魔法使いになる方法」と検索をかけた。 しかし、どれだけスクロールしても俺のほしい情報は見つからない。 俺はため息をついた。 けれど、もう一度息を吸い込み考え、再び文字を打ち込んだ。 「夢をかなえる方法」 すると、しばらくスクロールするとあるブログが目に入った。 「俺は叶ったら奇跡だと言われていた夢を叶えられました。」 その言葉を目にして俺はそのブログを開いた。 そこには、とある神社に行って叶えたい夢を言ったら、夢が叶ったと書いてあった。 奇跡を願うしかなった状況だったが、今はその願いが叶い毎日に感謝して生きていると書いてあった。 このブログを書いたのはある人にお礼を言いたく、その人探すためだと書いてあった。 そのため、どこにもその神社の情報は書いてなかった。 それが一番重要だろうが!と悪態をつきながら、俺は布団に突っ伏した。 でも、どうにかしてこの神社に行くことができれば、俺の夢が叶うかもしれない…。 そう思ったら居ても立ってもいられなくなった。 ネットで検索をかけたが、なかなかめぼしい情報が見つからない。 かろうじてその場所の近くのような写真が見つかったが、どこかの田舎の山沿いの道というぐらいしかわからなかった。 だめだ、全然わからない。 それでもあきらめたくなくて、ここは恥を捨てて、すべてさらけ出すつもりで俺は使えるツテを全部使おうと思った。 高校時代から仲のいい友達のグループLINEに、こういう神社のことを知っているかと投稿した。 しかし、ほとんどが『知らない。』『どこだそれ。』『そんなとこあるなら俺も行きたいわ(笑)』といった反応だった。 そりゃそうだよなと落胆していると、LINEの通知音がした。 見ると、グループLINEの仲間の一人から個人的にLINEが来ていた。 『そこ、俺の知っている場所かもしれない。』 その文字を見て、俺は思わず立ち上がった。 すぐにその神社の場所を教えてほしいと返信をしたら、『せっかくだから会って話さね?』と返ってきた。 俺はいますぐにでも教えてほしかったが、せっかくの友達の誘いを無下にもできず、明日の夜会うことになった。
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