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私はヒーローという職業が大嫌いです。
何で、皆があんなものに憧れるかわかりません。
ただ特殊能力が使えるだけで、それを除けばただの人間です。
大体、一人のヒーローで救える数は高が知れてます。
だから、私はヒーローなんてこの世で一番意味のない職業だと思います。
小学生のとき、そんな作文を書いた記憶がある。『家族の仕事』というテーマだった。
この私の珠玉の作文は皆の前で読まれることはなく、先生に困ったような顔で返された。
私の父親はヒーローだった。下っ端中の下っ端ヒーローで、大して有名でもなかった。
なのに、力を無理して使って犬死にした。
ヒーローとは何なんだろう。そういう職業が出来た時期も曖昧だ。
ただ、特殊能力者は第三次世界大戦後、ある一人の化学者の特殊な薬品を撒くというテロ行為によって誕生したと言われている。
覚醒された特殊能力は必ず善行に使われるとは限らない。
でも、特殊能力を悪用する犯罪者がいたからヒーローが現れたとは言えない。
ヒーローの誕生は世界的な謎だとか言われている。
ま、どうでもいいことだ。
今、私にとって重要なことは目の前の青い紙が私に届いたということだ。
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