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◇◇◇
ドゥルジ達は、馬に乗って草原を走った。
彼らは5歳の時に馬を与えられ、馬と共に育って来たのだ。
30分も走らぬ内に、ユルが言っていた岩山が見えてきた。
「あそこだ。」
と、ドゥルジが言うと横に並走していたアヤンガが後ろに合図を送った。
10名だけ岩山の前に残して後は馬を置いて岩場を上がった。
「後は任せた。」
と、ドゥルジはバドゥに声をかけた。
「ああ。あとで会おう。」
バドゥがそう言うと、ドゥルジは一瞬虚をつかれた顔をしたが、屈託なく笑った。
「ああ、後でな。」
だから、生きてろよ。と
ドゥルジは、アヤンガ達を連れて岩場を登って行く。
ゴツゴツとした岩場は注意しなければ足元が崩れてしまいそうである。
灰色の岩を器用に上がり、目についた石を拾っておく。
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