一章 暴れ龍兄弟爆誕

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一番小柄なサルヒが頂上までかけ上がると、身を伏せた。 「ドゥルジ様、来たよ。」 と、囁いた。 ドゥルジも頭だけ出して、サルヒが指差す方を見た。 砂煙を沸き起こす集団がこちらに馬を駆けてやってくる。 「サルヒ、数は分かるか?」 「んー?150、くらい?」 と、サルヒが答えた。 思ったより数が少ない。いや、まだ残りがいるのだろうか。 「全員、配置につけ!!先頭開始だ!!」 「応」 と、あちらこちらの岩場から声が上がった。
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