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一番小柄なサルヒが頂上までかけ上がると、身を伏せた。
「ドゥルジ様、来たよ。」
と、囁いた。
ドゥルジも頭だけ出して、サルヒが指差す方を見た。
砂煙を沸き起こす集団がこちらに馬を駆けてやってくる。
「サルヒ、数は分かるか?」
「んー?150、くらい?」
と、サルヒが答えた。
思ったより数が少ない。いや、まだ残りがいるのだろうか。
「全員、配置につけ!!先頭開始だ!!」
「応」
と、あちらこちらの岩場から声が上がった。
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