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ハワル達四兄弟は、岩場に身を寄せあうように、潜めていた。
長兄のハワルは、14歳。柔和な優面にひょろしとした体格で、亜麻色の背中まである髪を左側に三つ編みにして垂らしている。
次兄のゾンは、13歳。つり目で、筋肉質な体格で、黒髪を頭頂部の左から一房短く三つ編みにし短髪である。
三兄のナマルは12歳。タレ目で、平均的な体格である。オールバックにし黒髪を頭頂部の左から三つ編みにして肩先まで垂らしている。
末っ子のウゥルは、9歳。小柄な体格で大きなつぶらな瞳で柔らかな亜麻色の髪を左側だけ三つ編みにし、あとは短く切ってある。
ザンが岩に耳を当て、足音を聞いている。
「…来たぞ。ハワル兄、真正面だ。」
ハワルが弓をつがえると、目標を定めて一気に弾いた。
「ぎゃっ」
と声がして転がる音が続いた。
「ナマル、右方向だ。」
ナマルも弓をつがえると、言われた方向へと弓を弾いた。
同様に潰れた悲鳴と転げ落ちる音を聞いた。
ウゥルの手が小刻みに震えているのを見て、ゾンはウゥルの手を握った。
「大丈夫だ。兄ちゃん達が守ってやるからな。」
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