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少年達は唇を引き結んだ。
「そうだ!俺の父さんは斧の名手だったから、一気に10人は凪ぎ倒しているはず!」
8才のサルヒが、拳を握りしめて鼓舞するように言った。
「きっと、半数近くはなくなってるはずだ。」
と14歳のハワルが頷く。
「父上達がやり残した事を俺たちがやるんだな。」
ドゥルジがそう言うと少年達は大きく頷いた。
ユルは、すっと目を細めた。
(士気が高まったようですね。)
「作戦はこうです。」
と、地面に描いて行った。
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