一章 暴れ龍兄弟爆誕

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少年達は唇を引き結んだ。 「そうだ!俺の父さんは斧の名手だったから、一気に10人は凪ぎ倒しているはず!」 8才のサルヒが、拳を握りしめて鼓舞するように言った。 「きっと、半数近くはなくなってるはずだ。」 と14歳のハワルが頷く。 「父上達がやり残した事を俺たちがやるんだな。」 ドゥルジがそう言うと少年達は大きく頷いた。 ユルは、すっと目を細めた。 (士気が高まったようですね。) 「作戦はこうです。」 と、地面に描いて行った。
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