6. Ashes

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6. Ashes

焼き切れそうな悲しみと絶望を噛み締めて 私は独り 今なお燃え盛る焦土をゆく 私の村を焼いたアイツらは、どうして見付からない? 善き郷里の風景、友らの笑顔… 大事なものは全部、目蓋の裏側にある 守りたかったものは全部、両の手から零れ落ちてしまった。 朋友の遺灰を胸に 瞳に憎しみを燃やして生きるしかなくて 憎しみをぶちまける背中に 今日も雨が打つ。
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