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「でもさ、いま念動力身に付けても遅くない? だってそれ、おとといのことなんでしょ? 念動力よりもタイムリープの能力身に付けた方が良くない?」
「そんなに都合よく能力が選べるわけがない。一人一能力が基本だと思う。それに、タイムリープだけできても念動力がなければ結局何もできずにただ過去を繰り返すだけになってしまう」
「悩ましいね」
「そうだ、藤川がタイムリープ能力身につけたらよくね? それで、俺を過去に飛ばしてくれたらよくね?」
「えー私を巻き込むの、やめてよ。私は普通の人でいたいの」
椎名くんはそれを聞いて神妙な顔をした。
「藤川の気持ちも分かる。能力者とは常に、自分の行動ひとつで誰かの運命を変える責任を背負うことになるからな。並の忍耐力ではつとまらないだろう」
お前は能力者の何を知っているんだ。
可能性を探っているだけの一般人だろ。
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