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「2人ともお帰り!夜ご飯は食べたの?」 お父さんとお母さん、そして正志、3人でお母さんが作ったであろうカレーライスを食べている。 「「新幹線で少し食べたけどカレーも食べたい。」」 「・・・雪姉と駿兄、そんな長い言葉まで被るよかよ、やべーな。」 正志が珍しく少し吹き出しながら笑っている。 すぐにスマホを操作しだしたので、絶対に真琴にメッセージを送っているのだと思う。 宝田とダイニングテーブルの椅子に座ると、お母さんが私達の前にカレーライスを並べてくれた。 そのカレーライスを見下ろしながら私は呟く。 「私は看護士さんではないから夜勤もなくて、人の命をお預かりしているような大変な仕事でもないのにさ。 それでも働きながら駿の為にご飯を準備したり洗濯したり掃除するのって大変で。」 「・・・あの、長峰さん、掃除は僕が毎回していますよね?」 「それはそうだけどさ!! 最初の数日は私もしてたじゃん!!! 宝田が永遠に掃除当番になったのは反則してきたからでしょ!?」 「いや、それはそうだけどさ。 それはそうだけどさ・・・はい、僕が悪かったです、横から口出ししてすみませんでした。 はい、続けてください。」 「別に続かないよ!!! お母さん、ありがとうってことだけ!!!」 「長峰のお母さん、長峰が“ありがとう”だそうです。」 「はいはい、娘がお嫁にいってそれだけでも理解してくれてお母さんは何よりだよ。」 お母さんが楽しそうに笑いながらカレーライスを食べている。 私は宝田を睨み付けた後に“いただきます”をしてお母さんのカレーライスを食べ始めた。 そしたら宝田も食べ始め、みんなで雑談をしていき、いつもの我が家だった。 そんないつもの我が家の夜ご飯の光景。 そんな光景の中で宝田が急に言い出した。 「正仁さん、恋愛相談してもいい?」
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