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「お前ら2人のブーケトスと今回の引き抜き、これは宝田と長峰だから出来た案件だよ。」
宝田と2人でした2つの共同作業について岩渕室長が褒めてくれた。
幼馴染み達やこの商店街の人達、会社の人達も含めた共同作業はしたことがあったけれど、宝田と2人でした共同作業はこの2つだった。
「「成功して良かったです。」」
宝田とまた言葉が重なると岩渕室長は面白そうな顔で笑い頷いた。
そんな中、岩渕室長の隣で松居会長がゆっくりと口を開いた。
「俺が向こうに行く前に整えられてよかった。
光一がナイトメディカルケア・コンサルティングに出向になったことで初めて、俺は外部への委託を決断出来た。
岩渕からは何度も言われていたけどずっと頷けなかったんだよ。」
「じいちゃんの会社は強い空手家が多すぎるからな、天野さん達が集めた詳しすぎる社員情報、無駄にするなよ?」
鮫島さんからそう言われ、それには岩渕室長以外の全員が苦笑いをした。
岩渕室長だけは平然とした顔で笑い、鮫島さんに言った。
「あんな詳しすぎる社員情報なんて保管出来ねーんだから提出してくるなよ!!
すぐにシュレッダーかけたに決まってるだろ!!!」
「はあ!?マジかよ、勿体ねーな!!
役立てろよ!!!」
「貰ったからには役立てるに決まってるだろ!!」
「シュレッダーかけたのにどうやって役立てるんだよ!?」
鮫島光一からの言葉に岩渕室長がニヤリと笑って宝田と私を交互に見てきた。
「秘書課の中で1番若くて柔軟な頭を持っているこいつらの頭の中に詰め込ませた。
2人の頭に半分に分けて詰め込まれてるからな、そんな社外秘だらけの情報を頭に詰め込んだまま他所に泳いでいくんじゃねーぞ?」
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