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それには驚いていると、私達の周りの人達がウワ───────ッと騒ぎだし大きな拍手の音になった。
それにもっと驚いていると、めちゃくちゃ安心しているような宝田のお父さんが私達に賞品を渡してきた。
それを宝田と2人で戸惑いながら受け取ると・・・
見下ろしたそれを見て私は大喜びした。
「やった~!!ハワイ旅行だって!!」
こんなに凄い特別賞は“ゆきのうえ商店街”始まって以来初めてなはずなので喜んでいると、宝田が優しい顔で私のことを見下ろしてきた。
「よかったね、これを新婚旅行にしようか。」
「うん!そうしよう!!!
竜さん凄いね!!ありがとう!!!」
「会社のことは気にしねーで、楽しんでこいよ!!」
「・・・でも、竜さんが当てたからな~。
これでオババせんぱいと2回目の新婚旅行に行ってくる?」
「俺と板東の新婚旅行もここで当てたからな、温泉旅行!!
だから次はお前達の番!!!」
竜さんがそう言ってくれてオババせんぱいの方を見ると、何故か目に涙を溜めながら私に何度も頷いていた。
そんなタイミングで竜さんが急に言ってきた。
「あ、そういえば俺からの結婚祝いなんだけどアレいる?」
竜さんがどこかを指差しながら言ってきて・・・
「俺の実家の2階、リフォームしてあるけどいる?
俺の母ちゃんが1階部分に住んでる事故物件みたいな家だけどな!!
そろそろ帰ってこいよ、お前らもこの商店街に!!」
オババせんぱいの実家に竜さんとオババせんぱいは再婚してから帰ってきていた。
「お前らもここからもう1度始めろよ、本当の夫婦生活を!!!」
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