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11,きっかけ…?
~ベフィ視点~
あいつの名前…?
それがどうしても、思い出せないんだ‥‥‥。
‥‥まぁいいよね?
きっかけは、あいつに絡むことが多くなったからだ。
振り返っていってみれば、
歯車が、狂い始めたのは
【そこからだった】
あいつに絡むと
妙にコソコソしはじめたり、
じっと見てくる人がいた。
その時は気のせいとばかり思っていたが、
今考えるとおかしかった。
そこから、妙にあいつのものがなくなってさ、、、
最初は物をなくしやすいのかなぁ?
なんて、思ったりもしたけど‥‥
次第になくしたものが返ってくるようになった。
私は、おかしいと思った。
ーだって、なくしたら見つけないと戻ってこないでしょ?
なのに急に、何もなかったように、戻ってきたのだ。
何日も、そうやって気になって過ぎていくうちに、
そして、悲劇は、突然に来たのだ。
私はあいつと、ショッピングをしに街並みに出た時だった。
急に、あいつ目掛けて、店の看板が落ちてきた。
重そうな、看板が。
そして周りの時間がすごく遅くなった。
それと同時に私の動きも遅くなった。
ー私は絶望した。
友達の命の危険があるのに、私は何もしてやれない。
そう思うと目の前が真っ暗になりかけた。
が、どこからか声が聞こえた。
ーまだ諦めないで‥‥!
ーあなたは友達を救えるのっ…!!
ーまだ間に合うのっ…!!
ー後悔しないように動いて…!!!
と。
私はこの声が聞こえた瞬間、とっさに動いていた。(まだa……のところから動いています)
そしてあいつをお姫様抱っこで運び、
安全なところに全力で、走った。
看板が落ちる前に抜けることができたっ……!!
ガーン!!と落ちて波のようにまだ残響が残っている。
看板が落ちてきた証拠だ。
まだ心臓がバクバクとなっている。
ゼェゼェと息を切らしている。
1m程の短距離だったが、こんなには本気で走ったことはなかった。
とにかくよかったと思い、周りがざわざわとする中、
ー私は、気を失った。
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