モフモッフに囲まれながら

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ここは、異世界。精霊のモフモフ達に囲まれながら、寝ていた。  モフモフの精霊たちは手のひらサイズ。 気づいたらモフモフの下敷きになっていた。  モフモフたちは寝ているせいか、やけに静まり返っていた。 モフモフたちを起こさないよう立ち上がると、森の中にある木造の家を出た。  なぜモフモフの精霊に囲まれていたかって? 私の主な仕事は絶滅危惧種を保護すること。  モフモフの精霊は絶滅危惧種なので保護しようとすると拒否してくるので、人間は怖くないということを教えるため、モフモフ達の家に住んでいる  というわけだ。  異世界のもりの夜は君たちの森より、危険である。 ので、モフモフが絶滅危惧種のわけは魔物に家を壊されたり、 夜にふらふらしてると魔物に食べられたり、 人間にモフモフをとるため殺されたり  そんな理由が専門家によって考えられている。 だが、そんなのどうでもよかった。  私の大好きなモフモフが絶滅危惧種だというのだ。 それだけで【保護したい】という気持ちが芽生える  夜にだけ見える星たちは まるで自分がいると主張するように 光っていた。 やっぱり大自然はいいなぁ… とうっとりしていると、人が来た。  ワイルド系イケメンだった わたしはそいつを知っていた。 同じ職場にいるからだ。 そいつの名前はルウィージェ。  仕事中でこまめに話しかけてくるのだ。 仕事に集中したい私にとっては、  正直、鬱陶しい。 そんなことを考えているとルウィージェが話しかけてきた。 「よぉ!モフモフ達はどうだ?」 「大分、懐いてきた。というか仕事中に抜けるってどういう神経してんの?」 と冷たくあしらってやった。  でもめげずにルウィージェは話しかけてきた 「まあそんなことどうでもいいじゃん。  それより危険な森に女一人いるほうがよっぽど危険じゃん!!」 と怒鳴ってきた 心配しているんだろうが 私はモフモフ達の布団が熱かったから外に出てきたのに、注意されたことをよく思ってなかった。 「大きな声ださないでよ。  モフモフ達が起きちゃうでしょ? 後、彼氏でもない人から注意されたくないわ」 と言ってもふもふたちの家に入った。  本当は、バターン!!とドアを閉めたかったが、 モフモフ達が起きちゃうかもしれないので静かに閉めた。  ルウィージェが入れないようにドアを抑えた 「なぁ、悪かったから。…だからドアを開けてくれよぉ」 ルウィージェは弱弱しい声で言った。 しばらく静寂が続いたが決意をしたようにルウィージェは言った。 「俺、お前のことが好きだ!!不器用で空気読めない男だけど 付き合ってください!!」  予想外の言葉が返ってきた。 思わず目を見開いた。そして顔が赤くなっていった。  顔が赤くなったのが悔しくて 「今は、付き合えない。好きじゃないから。  付き合いたかったら、私をモフモフ達より好きにさせてみることね」 と言ってしまった。 きっぱりと断りたかったのに、 どうして? ルウィージェが 「あ、ありがとう!俺、お前が俺を好きになるようにに頑張るからっっ」 と言ったら走っていって足跡が段々ときえっていった。 そして、私は寝れなくなり、 しばらく静寂の夜は続いた。
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